演題「もうひとつの平家物語~安徳天皇は生きていた~」
3月10日、津山市中央公民館での歴史講演会で能勢初枝さんが講演された。演題は「もうひとつの平家物語~安徳天皇は生きていた」。文化14年(1817年)江戸時代末期、大阪府最北の能勢町の民家の屋根裏から一通の古文書が見つかった。それは去る600年の昔、建保5年(1217年)藤原経房という人が、息子に当てた遺書だった。それによると、二位の尼(平時子)の命により、源平合戦の壇ノ浦から安徳天皇を守って逃げて来たこと。そして翌年、天皇はこの地で亡くなったことが書かれていた。能勢さんは『平家物語』と照らし合わせながら、その遺書を読み解かれた。そして昨年、「ある遺書―安徳天皇伝承」を再度、著わされ、その遺書を明らかにした。折からNHKの大河ドラマで『平清盛』が放映される中、約80名もの参加者は興味深く聞き入った。4月の岡山歴研の定期総会でも講演をしていただく予定です。ご期待ください。